結論から逃げるのだ

憂鬱なことの愚痴だったり、気晴らしだったり

大人ひいてはおっさん

最近はテレビを見なくなった。

そしてそれが世間的にも普通になってきた。

 

結局それはインターネットの普及や酷いクレーマー達によりテレビ番組のつまらなくなり、見る価値がなくなってきたからだ。

 

と、言いたいが結局自分の場合はおっさんになったからだと思っている。

 

昔はよくテレビ番組をみていた。

自分の家庭は小学生は21時以降に起きていることが許されなかったので、当時学校でブームだった仮面のりだーやもじもじくんやら洒落乙なトレンディードラマなんて見れなかった。

 

21時には布団の中に入り、兄弟3人でだべっていつの間にか眠っていた。

中学生になり名目上は試験勉強等もあり深夜まで起きていることが許された。

ようやく友人達の昨夜のテレビ番組の話題についていくことができるようになった。

 

21時以降にテレビを見ることが許され、それまで帰ってくる姿を見る前に寝てしまっていた父親が仕事から帰ってくる姿を見ることができるようになった。

自分たちが起きているようになって父親がどう思っていたかは知らない。

しかし、我々がテレビを見ている横で夕飯を食べている父親は余りテレビ番組に興味がなさそうだった。

 

大河ドラマは見ていたのでバラエティに興味がなかっただけかもしれないが、飯を食ってビールを煽っていた。

その姿を見てただ疲れているのだろうとは思った。続きが見れるともしれないドラマなんてみても仕方ないとでも思っていたのかもしれない。

なので当時「大人は見たいテレビも見れず大変だな」と思っていた。

 

社会に出て夜帰ってくるようになってわかる。

 

「大人は見たいテレビも見れず大変だな」

 

ではない

 

「大人は大変だな」が正しい。

 

結局社会に新卒として放り込まれて、無我夢中で仕事をしている間にテレビを見る時間もなくなり、考えることすらなくなる。

なくなるのだ。

 

今となってしまえば見たいテレビ番組なんてない。バラエティなんてチャンネル回して楽しそうなことをやっていれば見て、番組名も知らぬまま終われば他のチャンネルに回す。

 

あの頃父親に抱いた憐憫の思いはまったく見当違いであった。別にテレビ番組なんてどうでもよくなった。そして最近はチェックしていたYouTubeのチャンネルすら飽きてきている。

流行りものなんて興味ない大人になるんだろうか?よくドラマでみた子供達の話題についていけない大人になるんだろうか?

 

なりました。